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2015年1月18日日曜日

「日本に来て何が良かったか」と外国人に聞くアンケートがありますね。あれは、日本人が聞きたい答えを用意してその中から選んでくださいと言っているに過ぎないんです


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サントリーメキシコの日本酒




上記二つのボトルのイメージが似ているのが気になる。
上がメキシコのサントリーが灘にアウトソーシングして作ったお酒、下が月桂冠が早々というところとにデザインを頼んだボトル。



どちらも 現地の好みを調査せずに、自分たちが和テイストと思うものの押し付けにすぎない。

下記の外国人向けのアンケートと同じで、日本人が聞きたい答えの代表のようなデザイン。
「日本に来て何が良かったか」と外国人に聞くアンケートがありますね。あれは、日本人が聞きたい答えを用意してその中から選んでくださいと言っているに過ぎないんです。  街がきれいだったとか、ゴミがなかったとか。京都でのアンケートもありました。食事がおいしかったとか、治安が良かったとか、電車は正確に到着するとか。でも人が観光する時に、治安が悪いというのはマイナスに影響するでしょうが、「あそこは治安が良いらしいから行こうぜ」とはならないでしょう。欧州から14時間も飛行機に乗って「あそこの治安の良さを1回体験してみたい」とかいう旅をする人はあまりいないと思います。

お酒のボトルのデザインとして、漢字やひらがなを使ってること自体に違和感を感じないのかな?もしここにハングルやアラビア語が書いてあったらどう思われるのか?そこらへんがハッキリすれば、必ず世界商品になるためには、アルファベットしかないことは自明なのに。


今月イギリスでは、1066年のフランスとの有名な戦争(ノルマン・コンクエスト)の再現イベントを1週間やっています。日本でも関ヶ原の戦いの再現を定期的にやればいいんですよ。人がたくさん来ると思います。

共感は大事ですね。つい最近、「コンテンポラリー」の語源を調べてみたんです。ラテン語で「コン」は共有や共同、「タンポラリー」は時間だそうです。つまり、時間を共有すること。ピカソの今の絵は「コンテンポラリーアート」だったのか、それとも過去のアートなのか、いろいろ言えるとは思います。ただ少なくとも、あの時代のコンテンポラリーアートであり、未来にメッセージがあったから作られていたんです。そういう発想を持たないといけない。それができれば、過去からのルーツを考えて、今の時代に共有しているもの、共生できるものをもっと考えられると思います。
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最初に、料理、文化、経済と言いましたが、経済活動がまったく独立で動くことはありません。文化的な背景をもとに共感できる範囲、共感できるメカニズムは変わってきます。そこを無視して一方的に経済活動をやってもうまくいきません。
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グローバル化が進んで、違う文化の人と出会う機会が多くなったからこそ、そのメカニズムをどう取り入れるかで、地方や企業がうまくいく方法も変わっていくのではないでしょうか。
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「原宿Happy」という動画を作りましたが、それは言葉のいらないメカニズムで原宿の良さを伝えるというコンセプトをもとに始まっています。

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