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2016年1月1日金曜日

アメリカでの食品輸入の実態 ジェトロレポート

福岡のもつ鍋専門店として2007年にニューヨークにオープンした「博多とんとん」は、産地にこだ わることで店の特色を打ち出し、成功している。みそは福岡県柳川市の「鶴味噌」、かんぱちも「天 草かんぱち」など日本産を使用している。茶は福岡の「八女茶」で、デザートは「筑紫餅(福岡の和 菓子)」を提供している。オーナーのオカジマ氏は、「福岡の文化を紹介するために、福岡の食材を 使用している。店はPRの場所でもあり、内装も福岡の文化を意識している」と語る。 今後、地方の郷土料理は、米国における日本食の一つのあり方として拡大していく可能性が高いと 思われる。
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レストランの仕入れ先 ニューヨークの日本食レストランの食材仕入れ先は、キッコーマン系列のJFCインターナショナル、 西本貿易、共同貿易に加え、セントラル貿易、ダイエー・トレーディングの5社でその大部分を占めて いる。それぞれ特約品、自社ブランドなどももつ。 レストランで取り扱う鮮魚は、米国およびカナダや欧州産を、精肉、野菜は米国産を主に仕入れて いる。鮮魚を取り扱う卸売業者は、True World Foods、昭和マリーン、ヤマシーフード、TTDなどとな っている。また、和野菜は、鈴木ファーム(デラウエア州デルマー)、アキヤマファーム(オレゴン 州マウント・フッド・パークデール)などとなっており、精肉はビクターなどであった。
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日系小売店のサンライズ・マートでは、日本人客は全体の2~3割であるが、あくまで日本産を売る ことを基本にしているという。同店の杉原泰三ゼネラルマネージャーは、「最近では、日本産だが米 国向けの仕様で作られた商品が増えてきている。しかし、明らかに米国向けになっている商品はあま り仕入れない。他店との差別化を図るために、日本食料品店であることを強調できる商品を仕入れて いる」としている。同店では、価格の高い日本産の米なども豊富に取り揃えており、売り上げは好調 という。こだわりをもつ人たちや、マンハッタン在住の富裕層に売れているようだ。
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ニジヤ・マーケットは、日本のスーパーマーケットチ ェーンであるバロー(本部:岐阜県多治見市)のオリジナルブランドをはじめ、独自に商品を仕入れ ている。最近では、鹿児島県産の焼酎、かつおぶし、芋けんぴを直接輸入するようになった。今後は、 カップヌードル、しらすやアンチョビなどの海産物も考えているという。同店の辻野又三郎マネージ ャーは、「小回りの利く企業とは取引がしやすい。味へのこだわりやヘルシーであるなど、特色のあ る商品作りをしているところを取引の対象にしている。おもしろい商品があれば話を聞かせてほしい」
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<輸入・卸売業者/メーカー> NY共同貿易 日本酒、焼酎 高級品は日本でしか製造できない。 水産加工品 北海道産ほたて、するめいか、はまちなど セントラル貿易 みそ マルコメが強い。共同貿易のヤマ印はカルフォルニア州で製造。 みょうが、わさび 米国産のわさびは品質が务る。 そば 中国産もあるがあまり売れない。 ソフトドリンク類 緑茶など パン 米国にないおいしい菓子パンなど。メープルやイチゴ味 ダイエー・トレーディング はまち 90%が九州の養殖もの。他国でも養殖しはじめたが、難しい。 ほたて 北海道産。すし用に大きさがよい。 カニかまぼこ 大崎水産は海外で人気商品。 みそ 日本産の人気は高い。 だし 中国産の昆布は安いが、日本産にこだわる人と二分している。 根菜類 米国にない。 ぜんまい、山菜、 米国にない。

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