よく「クールジャパン」でアニメやマンガなどを挙げますが、観光=ポップカルチャーでも、文化財でもない。アニメ、和食、歴史、自然と多様な選択肢がそろって、初めて観光立国は成り立ちます。2000年の歴史がある国で感動したのが自販機、コンビニ、アニメ、それだけ? 日本の魅力ってこの程度? って思う。見てると悲しくなるんですよ。
何を日本に求めて来るか、日本人が価値を分かっていないんですね。 アトキンソン:ストーリーを作っていないからですね。さらにそれを発信するのが、日本は全部他人任せみたいになっています。
· 人間は「自分自身の好みを知る」というのは不可能で、既に知っているものの中から選んで「好む」しかない。日本にこういう観光資源があるというのは、そこに来て初めて分かったというのはあり得なくて、誰かがまず発信して知らせなくてはならない。今はそれを外国人任せにしていることが多いです。
· 特に文化財は、ただ修復保存しておくだけでは観光資源になりません。建物の作りや模様の意味合い、背後の歴史、事件などの解説がないと外国人は理解できません。茶室であれば生け花を飾ったり掛け軸を掛けたりして、使われ方を再現しての説明が必要でしょう。通常は地元の人がこのような整備をして、観光資源にしてお金を落としてもらうのでしょうが、それをしていないということですね。
· たまたまミシュランが取り上げてくれたとか、トリップアドバイザーのランキングに入ったとか。 アトキンソン:そういう人たちが調べたって本当の良さは分かりません。それは地元の人が一番知っていることですから。
· 、日本はお金を落としたくても落とすところがないんです。VIPの人、例えば中東の王室関係者とかが来た時に泊まる特別な部屋があるかといったら、ないですよ。一晩1000万円の部屋があってもおかしくないはずですが。神社に行って、その後食事をしても知れていますし、お寺の拝観料も500円とかでしょう。
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